中学生編・・・親はどう思っていたの? 性同一性障害⑥
中学生編・・・学校以外は女の子 性同一性障害⑤ - 性転換子の生き様
などから分かるように、色々と性同一性障害らしい悩みにぶち当たりまくりの人生を突き進んでいた私。じゃあその頃親はどうだったかっていうと・・・
私に対しての接し方をどうすればいいか分からない。
多分、そのうち女っぽい仕草なんてなくなるんじゃない?
それよりも勉強! くらいにしか思ってなかったと思う。
私の中学生時代は性同一性障害なんて言葉はよっぽど身近にそんな症例の人がいない限り聞かなかった。私も自分がその病気かもって思ったのは高校生の時に、何かニュースで見たからだったし。私みたいなのは気の迷いくらいにしか考えられなかったんだと思う。
だから学校の成績が良い限りは男っぽく振る舞うようには言うけどある程度許容されてた。友達が中学校にいない事は心配だったけど、塾では楽しくやってるようだし、母としてはあの有名な高校に入ってくれればそれで満足。今の成績で高校受験迎えるなら大丈夫だよね。っと。
それと私以外の事で家庭の問題が出てきてそっちに労力を割かれたために私の問題には面と向かって悩めなかったんだと思う。
私は成績以外では毎日の体調の悪さだったり、心の悩みだったりちょくちょく言ってた気がするんだけど、母はそこまで深く立ち入ってくれなかった。
その頃はどうして私の悩みを分かってくれないの?って憤ったこともあったけど、今思うとその反応は仕方ないと思う。自分が母親だったとして、性同一性障害がそこまで知られていない世の中で自分の子どものそんな悩みに積極的に向き合えたと思えない。
もし、これを読んだ性同一性障害の子どもがいたら、自分の母も全然理解してくれない。助けてくれない。っていう気持ちで母と大きな溝を作って欲しくない。
母だから子どものために絶対強くなれるわけではない。何でも理解できるわけではない。どんな手段を使ってでも助ける方法を探してくれるわけではない。これは誰もがいきつく真理です。
餅は餅屋。母は精神科医やカウンセラーなんかじゃないんだから理解はできません。
それでもやっぱり心の支えが欲しいと思う。そういう時は学校のカウンセラーがいないか探してみましょう。最近の学校はカウンセラーがいるとこが多いはず。カウンセラーがいなくても心の悩み相談室みたいなのが無料であるんじゃないかな?
ちょっと検索・・・あったあった。
どうやら市ごととかにあるみたいだね。そこで相談してみましょう。
なんで精神科医じゃなくてカウンセラーをまず勧めたかというと、
精神科医は医療行為を用いて患者を治す仕事
だからです。悩み相談を受ける人達じゃないんです。
そっちの専門はカウンセラーになります。
そして、その後医療行為が必要だと思ったら精神科医に行きましょう。
というかカウンセリングの中で精神科医の受診を勧められるんじゃないかな~って思います。
ここで注意点。カウンセラーも精神科医も人間です。当たり外れがあります。
中にはかなり傷つける事をいう人もいるかもしれないけど、その場合はそんな言葉無視して、違うとこいった方がいいです。