性転換子の生き様

性転換で男→女に変わった私の人生の歩みや日々のLGBT関係の話で思ったことを書いてます。トランスジェンダーの話がメインです。

SEX CHANGE

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性転換をするために 高校生編

前回の記事

高校生編・・・自殺して分かったこと 性同一性障害⑫ - 性転換子の生き様

まぁこんな感じで性同一性障害として高校生を送った私。

こーしておけば良かったなって事を今日の記事では書こうかな。

 高校生は中学生の頃より思春期の子どもとして性同一性障害の問題にぶつかりまくったあげく、自殺にまで手を出してしまった。かなーり回り道したと思う。

この回り道は大人になっても結構ネックというか社会復帰の壁となったわけなので、

これを読んだ性同一性障害の人にはもっとスムーズに社会に出ていける助言になったらいいなっと思う。

 

①勉強しよう

中学生は成績がかなり良かった私も高校生で勉強なんてやってる余裕がなかった。

だから成績なんてダメダメだった。でも!高校の勉強はすっごく大事。何故なら・・・大学受験に関わってくるから。世の中大学でなくても専門学校とか、すぐに働いて生活基盤を作っている人は沢山いる。しかし性同一性障害は簡単には世の中には出られない。今後、性転換を視野にいれるならどこかで半年ほど体が普通には動かない時期もでてくるからね。そうなるとブランク出来ちゃって簡単には就職できないの。

でもそこそこの大学の学歴があればそこはカバーできる!今何か特技なり専門的な物で食べていけるっていう絶対の自信がないなら勉強だけしておきなさい。まだまだ学歴社会の日本は学歴さえ良ければある程度の問題点は目つぶってくれるから!

 

②進路考えよう

上に関連することだけど、進路考えよう。専門とか働く道がすでに決まっているならここは飛ばしてもいい。でも性同一性障害の君は手に職つけるとか働ける場所なんて決まってる人なんかいない人がほとんどじゃないかな?

そこで大学をどこにするか+どこの学部にいくか。の2つを早め早めに決めとくといい。学歴が良くても学部によって就職のし易さには差が出る。私は幸いにも文系でも無難な部だったから就職でデメリットに感じたことはない。ただ、ここで書くと批判を受けるかもしれないけど、文学部とか哲学系とかそういうのはあんまり就職良くない。だからよっぽど思い入れない場合は堅実は部を選んだ方がいい。理系だと尚良しかな。理系の就職は文系よりも苦労少ないから。理系得意じゃないの~っていう人は経営、経済、法のどこかにすると無難だよ。

どうしてもちょっと変わり種の部に行きたいのって人は少しきつい事いうけど、性同一性障害の人生の困難さを舐めてると思う。私達は普通の人みたいに好きな事、やりたい事を真っ直ぐおいかけられる程社会に受け入れてもらえている段階じゃない。

中にはそれで上手くいってる人もいるかもしれない。でも、それは宝くじあてたような物だと私は思う。ここで選り好み出来ない事に辛く感じるかもしれないけど、私達が社会で生きていくためにはここは諦めなさい。

 

③お金を貯めよう!

中学生編でもいったけど、性転換には200万ほどかかります。そんなお金は大学生でもポンと出てきません。だから高校生からちょっとずつ貯めましょう。高校生は中学生と違ってバイトとか出来るからまだ貯めやすいんじゃないかな。勿論、性同一性障害を受け入れてくれるバイト先は少ないけど探してみて。コンビニとか外食産業は人が足りてないから結構変わった子でも雇ってくれるとこ多いと思う。ただ人によっては人目が気になるかもしれないけどね。そういう人は裏方かネットでできるバイトとかどうだろうか。アンケート答えるとか内職系とかね。高校生で200万稼げとかは言わないけどちょっとでも貯めとこう!

 

④治療はちゃんと受けよう

性転換するには病院の治療歴と主治医からの診断書は必須。そろそろお金もたまったし性転換しようかな?じゃあ診断書もらいにいかなくっちゃ~。

なんて呑気にやってたら性転換はすぐには出来ません。高校生の頃から病院にかかっておけば、性転換できる成年には十分間に合うから治療はちゃんと行こうね。

主治医からカウンセリングも勧められたら多少お金かかっても受けた方がいい。高校生は心にダメージが負いやすい物。仮に家族の理解があっても辛いことは沢山あると思う。心のダメ―ジを減らすことは後々のトラウマを減らして社会に出やすくなるのでカウンセリングを受けることをおすすめします。カウンセリングじゃなくても趣味とか親しい友人がいるならそれを大事にね。何か心の支えを作って下さい。

私にはそれがなかったので後々すごく苦労しました。

 

⑤孤独に慣れろ

最後はなんか精神論的になっちゃうんだけど、大事な事だから聞いてほしい。

家族の理解があろうが、友人がいようが、性同一性障害と向きうのは自分。戦うのも自分。周りの応援でフォローできるのはほんの僅かだということを知っておいて欲しい。

それにその理解が必ずしもいい方向に進むとは限らないからね。私が見た例だと親の理解はあったんだけど、子どもに辛いことしなくていいのよってずっと構いっきりで何も出来ない性同一性障害を見たことがある。多分その人はもうかれこれ5,6年連絡とってないけど、あのときのままだと思う。

家族が、友人が就職先を見つけてくれるわけじゃない。手術の療養でつきっきりで看病してくれるわけじゃない。その人達だって自分の事があるしその人達に何か悪い事がふりかかったら自分に割ける時間なんてなくなる。

だから一人で戦える強さを身に付けなさい。もっと悪いパターンだといきなり裏切るかもしれないからね。これは私の子供の頃の経験だけど・・・

親友にいきなり無視されたことが私にはあったんだけど(下がその記事ね)

中学生編・・・周りとの違いが浮き彫りに 性同一性障害② - 性転換子の生き様

やっぱり今でも尾をひいてる。その時以外にも自分の素性がばれて避けられた出来事もある。だから孤独でも生きていける強さを身に着けて欲しい。

誰も信じるなってことではない。信じていいし誰かを好きになってもいい。

でも、何かあったとき何か辛いことがあったとき自分の心だけで立ち上がれる強さが性同一性障害の人生には必要です。

そんな簡単に身に付くものじゃないし、私にもそれが身についてるかって言われたら自信ないけど、ちょっとずつでいいから心を強くしていってね。

 

長くなったけど高校生は性同一性障害にとって大事な時期です。他の子どもよりも色々考えて行動する必要がある。世の中にはちょくちょく性同一性障害でスポットライトがあたっている人がいる。その人の話ってなんか楽しい事多そうだよね。でもね、そんな性同一性障害はほんの僅か。多分大半が私と似たり寄ったりの思春期おくったと思うの。だからこそ、これから性同一性障害で悩む人にこれを読んで少しでも壁の少ない人生を送って欲しいと思います。頑張ってね!