大学生編・・・髭とおさらばⅠ 性同一性障害⑭
前回の記事
大学生編・・・誰も男と知らない環境で生きる 性同一性障害⑬ - 性転換子の生き様
無事?大学入学を果たした私。親も側にいない環境で何よりも優先することは・・・
そんなの女性化しかないじゃん!
ってことで大学の勉強はそっちのけでどうやったらもっと女性らしくなれるかな?
なんて考えてた。まぁ考えれば考える程、女性に足りない点は見えてくるんだけど、全てが全てどうにかできるわけじゃない。大きな問題点だと骨関係。骨は一度出来ちゃったら小さくは出来ないからね。肩幅、足の大きさ、手の大きさ、背中の広さなどなど。
もうそこらへんは何かいい案思いつくまでは一旦保留にして、自分でどうにか出来る部分を改善することにした。
そこで長年私と苦しめてくれた彼とお別れとすることにした・・・
彼の名は 髭
男性ホルモンの象徴。中学の保健体育では先生が
「男の子は成長すれば顔に髭が~」って必ず言うくらい男性の象徴。
私はそれまでそれをどうやっつけていたかと言うと、下記の記事のとおり
中学生編・・・学校以外は女の子 性同一性障害⑤ - 性転換子の生き様
毎日抜いてた。それだけで朝の時間20分は確実に使ってた気がする。
それを中学の頃から毎日続けてたと考えると恐ろしい時間を使ってたことになる。実は私はネットサーフィンをしてると見つけちゃったんだよね。
医療脱毛♪
医療脱毛っていうのは医者が行う脱毛で、エステとかで除毛剤ぬったりテープでペリって脱毛するのとはわけが違う。医学的に効果が実証されてるから、いまんとこ半永久脱毛と言われている(なんで永久じゃないかって?そこまで年数の経った施術じゃないから永久とは言えないらしいんだよね。)
大きくわけて2種類ある。
針脱毛・・・毛穴1本1本になんか針を刺して熱でファイヤー。時間めっちゃくちゃかかるし痛さも半端ないらしい。
光脱毛・・・そこそこの範囲を黒に反応する光で毛根ごとファイヤー。こっちは部位によって痛さに差あり。
勿論私が選んだのは下の光脱毛。正直今の時代、針脱毛なんてやってるとこもうないんじゃないかな?体中のあらゆるとこをレジのバーコードリーダーみたいなのでピカって焼いちゃうの。毎夜毎夜どこが評判よくてあまり高くないかを探して某Nクリニックを探し当てた。
1回の施術の料金は顔周りで2万ちょい。バイトなんてやってない私には持ってる貯金を削るしかなかったけど、それでも毎日の毛抜きからおさらばできるならと予約を入れた。
クリニックはそこそこ繁華街のちょっと路地裏にあった。入った瞬間クリニック感はあまりなく、淡い色をモチーフをしたエントランスは女子向きな感じだった。
それもそのはず、脱毛をやってるのは基本的に整形外科だから治療っていうより、美を追求する女の花園なわけ、バリバリの病院臭なんてしない。
待合室の雑誌は女性週刊誌、女性ファッション誌、そして最近おすすめの治療。
プラセンタとかシワが薄くとかそんな感じの言葉がいっぱい載ってた。
少し待ってると、「ホルマリー様」と呼ばれて連れてかれた部屋にはお医者さんが鎮座。私の顔周りをじろじろ見てチェックした後、
「今日はパッチテストして問題なければ来週施術しましょう。」とのこと
パッチテストっていうのは、光脱毛をして思ったより腫れたり、施術後に顔にトラブルが出ないかのチェックが必要なの。
当日ぶっつけ本番で全部やって顔がぼろぼろになったら目も当てられないからね・・・
中にはパッチテストをしないクリニックもあるらしいけど、そういうとこは利用しちゃダメだよ。
まぁ、そんな感じで髭脱毛に踏み切ったんだけど、これがなかなかの苦行だった。
続く・・・
あ、脱毛で最近エステ関係がやたら広告だしてるけど、あそこの光脱毛は医療脱毛じゃないから効果の保証はないと思う。ちゃんと学術的に効果が実証された脱毛は医療機関でしかできないからね。エステの光脱毛はお値段も3000円とか安い金額で目を引くけど、その分やってもやっても一時的には無くなるだけでまた生えてくるよ!
あんなとこにお金つかっちゃダメ!