大学生編・・・髭とおさらばII 性同一性障害⑮
前回の記事
大学生編・・・髭とおさらばⅠ 性同一性障害⑭ - 性転換子の生き様
にっくき髭を退治するために光脱毛に手を出した私。
最初の1回目はパッチテストで、特に問題ないようなら次回から本番でいきましょう。
的な説明を受けて2回目の来院日。パッチテストの結果は特に問題なく、
いよいよ自分の顔(というか口周り)にレーザー脱毛もとい光の裁きをすることとなった。
受付で自分の名前を告げると施術室に案内された。案内してくれたのは甘いマスクの優しい感じのイケメンさん。私は優男よりはちょっとワイルドな感じが好きなんだけど、この場合にかぎっては安心した。だって今から顔にレーザーあてるんだもん。
顔にレーザーだよ?レーザーってアニメや映画の世界だけだと思ってた。あーいうのだと光の速さで攻撃できるちょーすごい武器的な扱いで、現実世界の科学技術じゃまだまだそんな域に達してないって記事どっかで読んだ気がするんだよね。
でも、顔の髭を焼くくらいなら現代の科学でも問題ないらしい。
施術室に案内されてそこでお医者さんが待ってるのかと思ったら、どうやら施術するのはそのイケメンさんだった。お医者さんは最初の1回目の診察以降一度も見たことなかった。
後々調べると、本当は施術もお医者さんがしないとダメなんだって!お金儲けに走った整形外科が軒並みそういうことやって営業停止になったところが沢山あるみたい。というか私の行ってたとこも6年後くらいに営業停止になってたんだけどね(笑)
部屋の中にあるのは自分の体がすっぽり収まるくらいの施術台とバーコードリーダーみたいなのがついた機械。それにジェルっぽい薬剤とかが少しあるくらいでとてもシンプル。施術代に寝かされて、お兄さんによる髭退治が開始された。
まずは顔写真。施術前と施術後の写真をとるみたい。この時、自分の施術箇所を確認する。当初予約してた範囲よりももっと大き目の範囲でお願いしたい場合とかもここで受け付けてもらえた。お兄さんは商売上手で「ここも目立つんでやっといた方がいいと思いますよ。」とか色々言ってくるの。まぁ髭の量を減らすくらいならそんな戯言は無視するんだけど、私は髭の撲滅が目的だったから少し大き目の範囲をやってもらうことにした。
そしていよいよ施術スタート。ひんやりジェルを顔にぬってバーコードリーダー(っぽい何か)のヘッドを当てる。この時〇ジュールでまずは試してみますね。痛くないですか?とか聞かれるんだけど、このジュールがレーザーの強さになるの。1回目は低いジュールでもはっきり反応でるから痛いわけ。最初は13ジュールとかだったかなぁ。
そういえば痛さなんだけど、ネットで、口周りの光脱毛を受けた人の感想でよく聞くのは「ゴムパッチンした感じの痛さ」っていうのがある。
この表現考えた人は天才だと思うわ。まんまそれだもん。太目の輪ゴムを結構強めに伸ばして顔に当てた感じ。レーザーで焼かれた髭が出す音も心なしか似てるしね(笑)
まぁ想像してよ。レーザー1回で焼ける範囲は数センチ四方なわけ。顔全体を焼こうと思うと数十回あてないとだめなの。
分かる!?数十回顔にゴムパッチンするってこと!最初はこれくらい私耐えてやる!だって綺麗な顔になるためなんだから!とか思うんだけど、10回超えたあたりから涙目で「あ、やばい限界かも」とか思っちゃうの(笑)
そんな姿を見てかお兄さんが「綺麗になるためです!頑張りましょう!」とか言って応援してくれた。後々聞くとお兄さんの甘いマスクも髭脱毛を経た結果らしい。どうりで男の人なのにこんなとこで働いてるわけだ・・・。
なんとか苦行を経て、次の段階はクールダウンタイム。顔中をレーザーで焼いたから顔が真っ赤で腫れてる。顔中ジンジン痛いし、こんな顔じゃ外出れないからね。
軟膏を塗って、キンキンに冷えたタオルを顔に当てるの。タオルがぬるくなったら交換して冷やすこと30分。これにて施術完了。私はなけなしのお金を払ってマスクをして帰りましたとさ。
ちなみに、私の髭は99.995%くらい無くなったんだけど。(ちょろ~~~っとだけ生えてる。でも本物の女性も髭生えてる人結構いるから気にしな~い。)
ここまでなるのに上の施術を6回くらいやった。
え!?1回で終わらないの?って思ったでしょ。毛っていうのはサイクルがあって全ての毛が同じタイミングで生えてるわけじゃないんだよね。生えてる毛もあれば休んでる毛もあって、2か月おきに何回も施術受けないとまんべんなく毛にレーザー当てられないの。だから私はお兄さんと6回くらい心を通わしながら苦行を受け続けたってわけ。1回2万ちょいだからトータル15万弱いったんじゃないかな~。
でもこれで朝の脱毛から解放されたからやって良かったよ!女性化するなら髭脱毛はマストだと思う!