性転換子の生き様

性転換で男→女に変わった私の人生の歩みや日々のLGBT関係の話で思ったことを書いてます。トランスジェンダーの話がメインです。

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性転換編・・・トーストってこんな美味しかったのね 性同一性障害㊸

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寝たきり2週間を経て、抜糸の日が来た。

 前回の手術の日と同じく、手術室のあるフロアへ連れていかれる。

しかし今回は自力で歩けないので、台に載せられたままドナドナ~って感じで看護婦さんに連れられてだけどね。

そして、またしても前回と同じくG先生が笑顔で「手術始めるよ~」っと言って施術開始。でも今回は抜糸だけだったのでそこまで大層な手術でもなかった。というか手術中は局部麻酔だけだから意識があった気がする。昔の記憶なんで定かではないけど先生が股のあたりでごそごそしてるなーっていうそんな記憶がうっすらある。

無事施術も終わり、自分の部屋に戻ってボーッとしてるとまたしても吐き気が・・・。

やっぱり私は麻酔に弱いらしい。案の定リバースした。そしてそのまま看護婦さんに綺麗にしてもらった後就寝。

 

翌朝起きて真っ先にしたことは・・・立ち上がること。

2週間も寝たきりだったもんだから足を使って立ち上がりたくてうずうずしてた。

看護婦さんからは事前に無理せずにゆっくり立ち上がればいいからねって言われてたので恐る恐る立ち上がる。くらっと立ちくらみを少し感じたけどそのまま1歩1歩前に進んで壁に手をつけて立ち上がった。

その時の気持ちは「私立ってる・・!歩いてるよ・・・!」的ななんとも言えない感慨深い気持ち。手術前には普通に出来たことが2週間の寝たきりで強制的に出来なくされてたわけだからね。ハイジに出てくるクララもこんな感じだったのかななんて思いながら自分が立って歩くことを楽しんでた。

やっぱりあのまっずいまっずいチーズドリンクのおかげなのか術後すぐに私みたいに一人でサクサクって立って歩ける人ってそうそういないらしい。中には抜糸してすぐに立ったら意識失ったとか、立ち上がるまでに2,3日かかったとかそういう人結構いるみたい。

 

そして、その次に感動したことが固形物を食べるってこと。今までドロドロしたドリンクしか飲んでなかったんだけど、抜糸後からは普通の固形物を食べていいってことで朝はアメリカンブレックファストが出た。ヤンヒー病院は前日に次の日のメニューが選べてアメリカン、タイ料理、日本食(なんちゃってだけど)が選べるの。

アメリカンの内容はトースト2枚にフルーツにドリンクとか定番中の定番。パンもふかふかとかじゃなくて薄めのそこまで美味しいパンじゃないんだろうけど、バターをつけて一口かじったら・・・ 涙が出そうな程感動した 固形物おいしい!!!    パンの味とかバターの味とかむちゃくちゃはっきり分かるの。今まで上司に連れてってもらった高めのすし屋とか家族で食べた高級ステーキとか色々食べた事あるけど、2週間の流動食の後に食べたあのトーストにかなう味はないって断言できる(笑)。むしろあの時に1食目で高級寿司とか出てきたら意識飛んでたかもしれない(笑)それくらい固形物を食べれるって幸せなことなんだなって実感できた。

年とっても体は丈夫に保って出来るだけ固形物は食べれるようにしておきたいなって思う。

 

その日の午後にはフロアを自由に歩き回って同じ日本人の手術仲間を訪問してた。

この話は次回にしようかな。