性転換子の生き様

性転換で男→女に変わった私の人生の歩みや日々のLGBT関係の話で思ったことを書いてます。トランスジェンダーの話がメインです。

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 抜糸の2日後くらいに看護婦さんが

「今日からダイレーションを始めます」

と告げた。

 

dilate・・・拡張させる。 出典・・・どっかのネット辞書

 

文字からして大体想像つくと思うの。私が手術を行った場所はもともと突起物があったところ。そこを凹まして穴にしちゃったわけ。この穴って体にとってはどういう存在かっていうと穴のない所に穴を作ったわけだから「傷」って認識しちゃうの。

てことは時間が経てばたつほどほっとけば塞ごうとしちゃう。

だ・か・ら 穴が閉じないように広げ続ける作業をするんだけど、これを

「ダイレーション」って言うの。

 

まずは患部を綺麗にして、赤茶色のクリームをべったりぬりつける。このクリームは消毒なんだって。そしてプラスチック製の棒にコンドームを被せてまたクリームを塗りつけて挿入。奥まで入れて2時間くらい出てこないように押さえつけるのを

1日 3回  計 6時間!!!

 

これがさぁ痛いのなんのって・・・。普通に考えたら傷口に棒さしこんでぐりぐり広げてるわけだからね。痛くないはずがない。想像してみて、お腹とかに何か穴が開いちゃって徐々に治りかけて傷口が塞がってきたとこに何か棒でも差し込んでぐりぐり押し付けるの。事前に痛い痛いとは聞いてたけど想像を絶する痛みだった。しかもさ、過去の記事で書いたように私は小さ目の穴しかできなかったわけ、そこで普通の人と同じ大きさの棒つっこむもんだから毎回涙目になってやってたわ(笑)

棒を見ながら男性のあれってこんなに大きくなるの?絶対嘘でしょ。みんなもっと小さいって!だからもっと小さいのないの~? なんて思ってた。

最初のうちは看護婦さんの補助ありでやってたんだけど、私が

「痛い、もうこれ以上入らないから。これくらいでいいでしょ?」

「ダメよ。まだ6cmくらいしか入ってないじゃない。最低12cmは入れないとダメなの!」

って棒をぐいぐい押しつけられるわけ。どうせ使い道ないんだしそこまで奥に広げなくていいから!看護婦さん頑張りすぎだって!って思いつつ従ってた。

まぁ結局後半くらいから手抜きになってそこまで奥に入れなくなったんだけどね(笑)

 

ちなみにこのダイレーションは1日2時間×3回を3ヵ月くらい。その後も1日1時間×3回に減らして3ヵ月。半年以降は徐々に減らして、1年の間は1週間に1回しなきゃだめなの。

よく記事で術後も普通の生活に戻るまで時間かかるっていってたのはこの事なんだ。

だって棒さしながら仕事したり授業受けたりできないでしょ(笑)

まぁ昔読んだブログには小さ目の棒さしながら仕事してたっていう人見かけたんだけどね・・・。さすがに私はそんな強者にはなれなかったわ(笑)

 

久しぶりにダイレーションの事を思い出してネットで調べたら、今は鎮痛剤飲みながらやる人もいるんだね。私の時もそれくれたら良かったのに・・・。

 

そういえば腸を使った手術をしたチエさんはこのダイレーションを難なくこなしてた。本人曰く、「入れる時と出すときにちょっと痛いくらいかなー。」だって。

まぁ腸はもともと筒状だからね。腸を使う手術のメリットは大きい穴が出来るだけじゃなくダイレーションが楽っていうのもあるみたい。これから手術する人はその点も考慮してどっちの手術するか決めるといいよ。