性別なしのトイレが必要な理由・・・?
今日は大学生編の続きを書こうと思ったんだけど、
TEDを見てたら、「性別なしのトイレが必要な理由」という、
番組を見つけたから、その事を書こうと思う。
そもそもTEDって何?って思う人もいるかもしれない。
TEDっていうのはアメリカで多種多様な人が多種多様な話題でスピーチする
講演会みたいなもの(らしい・・・。)
科学の事や、歴史のこと、はたまた自己啓発だったりアートだったり、
そういうのが無料で公開されてる。
まぁなんで私がこんな知識人が見そうな番組を見てるのかというと、英語の勉強に持ってこいだから。ここの番組はダウンロードでオフラインで見れるし、英語も日本語字幕も両方あるからスピーキングとかリスニングの訓練になるの。
まぁ、そんな理由でTEDを覗いてたら、「性別なしのトイレが必要な理由」
っていうスピーチを見つけたわけ。
アイヴァン・カヨーティ: 性別なしのトイレが必要な理由 | TED Talk | TED.com
この題を見て、内容を見る前にどんなスピーチだと思う?
男女共用トイレが必要ってことかな~。女性のトイレってどこいっても足りてないし、
そういうトイレが増えると混雑減るもんね。
トイレを男女に分けるなんてスペースの無駄!みんな共用しちゃえばトイレに必要なスペースがぐっと減るよね!
とか人によって色んな理由が思いつくと思う。
でも私はこの題を見た瞬間ビビってきたわけ。あ、多分私達みたいな性別マイノリティー向けの内容だって。
クリックして動画を見てみるとドンピシャだった。簡単に内容をかいつまんで言うと、
人が生きるためには空気を吸うこと等いろいろ必要な物がある。そして安心してトイレが出来る場所も必要。スピーチしている人(アイヴァン)はトムボーイ(アメリカでの男っぽい女の人の言い方)としてトイレを使うたんびに物凄く苦労してきた。ひそひそ話や知らない人から暴力を受けたりしてきた。
ある日、友人の娘(4歳のトムボーイ)が幼稚園から帰ってくると、ズボンがおしっこで濡れてた。その理由は幼稚園ではその子にとって使えるトイレがなかったから。男子トイレは先生に禁止されてたし、女子トイレを使おうとすると周りの子達がからかうから我慢してたんだけど、限界が来て洩らしちゃったってことらしい。
だから友人はアイヴァンに娘の相談にのって貰うことにしたの。アイヴァンは娘の辛かった出来事についてお母さんと一緒に幼稚園にいって解決してくるって言ってあげたかったけど、そんな簡単に言っていいことじゃない。だからアイヴァンは
「大人になったらもっとずっとトイレを我慢できるようになるよ。」
っと答えた。それに対してその子は安心するの。
アイヴァンは話のまとめとして、こういう子たちのためにも性別を気にすることなく入れるトイレを作りましょう。
ていう話。この動画を最後まで見たとき、少し涙が出てきそうになった。
私の過去の話でトイレに触れたことはなかったと思う。でも触れなかったからって苦労しなかったわけじゃなかった。ていうかむっちゃ苦労した。
中学生の頃、まだ本格的に性同一性障害だって分からなかったけど、男の人と同じトイレは嫌だった。だから学校中を歩き回って、あまり使われていないトイレを探した。
他の生徒みたいに気軽にトイレなんていけなかった。人があまり使わない時間を把握してこっそり行くの。
高校生の時もそうだった。高校生の頃は性同一性障害だって分かって、なおさら男性と同じトイレなんて行けなかった。歩き回ってみつけたのは保健室の側にあるトイレ。
保健室を使う生徒なんてそんないないからそこが一番すいてた。
大学生で女性として生活できるようになっても、他の女子大生と同じトイレを入るのはためらった。まだ自分の体は本物の女じゃないから何かの拍子にばれたら学校に迷惑がかかる。大学の隅っこにあるトイレで用を足した。誰かが入ってくるのが分かると出来るだけ音を立てないようにやり過ごした気がする。
そんな生活ず~っと続けてきた。今は性転換して女性の体になったから女性トイレ何の気負いもせず入る。でもそんな生活できるようになったのはほんの少し前。
だから世の中に多目的トイレがもっと増えてくれたらいいなって思う。
上の私の文章だとアイヴァンさんの話が全て説明出来たわけじゃないから、是非みんなにも動画の方を見て自分なりの考えや意見を見つけて欲しいな。