LGBTセミナーに参加してきた のだけど・・・
実は住んでる地域で企業向けのLGBTセミナーがあったので参加してきました。
そんなセミナーに参加したことなかったので、楽しみにしていたのですが、
Tとしてはあれ?って思うことがありました。
まずはLGBTの%の説明。2%~5%とのこと。
これはどこぞの広告屋がだした盛りに盛った数値よりはましな値だと思う。
その後LGBTのレインボーカラーの説明。日本だと7色が虹の色だけど、LGBTのレインボーは6色なんだって。
そのレインボーカラーを企業がかかげていると、LGBTの人は自分達向けのサービスがあるのかな?って興味を示してくれるかもしれないとか。
(個人的に自分達だけの特別なサービスを求めているLGBTって少ないんじゃないかなって思ったり・・・)
その地域の地元企業によるLGBTの活動が行われましたよっていう報告。
でも中身についてはノーッタッチ。(多分取材にまではいってないと思う)
全国の同性パートナーシップの現状。7自治体で168組認められたんだって。
ただ、それには法的拘束力はないとのこと。
それに関しての理解度でYESかNOかを年齢別に棒グラフにしてたんだけど、
20~50は半数か半数以上はYES。60~70はNOが多いということなので全体的には肯定的だよーって話だった。20代とか7割くらいOK的だった気がする。(詳細にメモとってないの。ごめんね。)
問題はこれ以降の説明だったんだよね。
LGBT関連のトラブルで
K省 Tの職員がトイレのことで係争中。
Y社 Tの従業員に自分の事情についてのカミングアウトを強制させたことで係争中。
K社 Tの利用者がスポーツジムの利用に関して係争し和解。
H大学 Gの生徒が自殺(私も過去記事に書いたよね)
4例あげて3つがTが裁判でもめてるよ。1つはGで悲しい事故があったよって話だったの。
このセミナーって企業に対してLGBTの理解を深めてもらって、就労する際の差別を無くそうってことが目的だったんだけど、この説明受けて企業側は何を思うだろうか。
私としては「Tは雇うとトラブルだな。Tって分かる人間は選考ではねよう。」って思うんじゃないかな。
LGBは入社する時には分からないよ。入ってから自分のことがばれたり、自分達についての悪口を言われたら傷つくからそういうの無くしましょうですむわけ。
Tは選考か入社の段階で分かるから、(住民票求められるしね)その段階での差別を無くしましょうっていう理解を求めないとだめなんだよね。
理解を求めるタイミングが違うわけ。なのに裁判事例持ち出されたりしたら、選考の際にはねれば万事解決。自分達が配慮するのは入社してからのLGBだけでいいや、めでたしめでたし。 になりかねない。
その後の話もLGBTの言葉の説明やTは診断書が簡単に取れないので、Tに診断書を強要するのはやめた方がいいですよ。Tはトイレに行きづらいから排泄でトラブルをかかえたり、健康診断を受けない事があったりするとか。
言ってることは正しいんだけど、企業に理解を促すっていうよりTはデメリットばかりを抱える人材って受け取られかねないセミナーだった。
企業としてはさ、LGBTを差別するのはトラブルの素ですよって言われるだけじゃ理解をすすめようとは思わないんじゃないかな。
LGBTに理解があると求人の母数が増えるから人手不足に陥る可能性が少ないですよとか。ポジティブ的な理解を促す説明をもっとしないとダメだと思うんだよね。
そういうのは、某有名企業の社長はゲイなんですよ。LGBTには巨大な市場があるんですよ。だけだった。
有名企業の社長がゲイはいいんだけど、それならLBTも誰か有名な人あげて欲しかったな。LGBTの市場の大きさは広告代理店が作った根拠の薄い話だし、ちょっと調べると怪しい話が出てくるから、その話は下手すると逆効果になりかねない。
あとトランスジェンダーは精神疾患です言ってたんだけど、ICD-11っていう世界基準としての病気の分類では精神疾患からはずされる予定なんだよね(現在採択中だから今月にも確定するはず)。そこらへんはちゃんと最新の情報を追って欲しかった。
Tだけ精神疾患って言われたら、Tのイメージ良くないよね。
正直、Tの当事者としてはこのセミナー大丈夫かな?っていうのが本音。
他のLGBT団体の説明もこんな感じで似たり寄ったりなのかなー。
この団体ね、Tの当事者は所属してないみたいなんだよね。だからこうなっちゃったんだと思う。
まぁTってあんまり表に出たがらないからね・・・(私もそうだし)
お願いって形でTの部分の悪いイメージがつく説明は表現変えて欲しいって依頼してみた。なんなら協力しますよってメール送ったからいい返事が返ってくるといいな。
それと同時に、普通の社会で生活できてるTの当事者として、もっと積極的に関わらないと間違った理解が進んでしまうのかもしれないなぁ。でも前に出るのってTにとってはデメリットの方が大きいしな~っと悩んでたり。
良いニュースもあったの。セミナーの中で文部科学省が性同一性障害に悩む学生のサポートを充実させようとしているっていう話が得られたんだ。
そっち方面でならちょっと動けそう。私がやりたい、Tのライフプランニングと一致してるしね。良い方向に進めるといいな~。