性転換子の生き様

性転換で男→女に変わった私の人生の歩みや日々のLGBT関係の話で思ったことを書いてます。トランスジェンダーの話がメインです。

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性転換編・・・あ~こんな風になったんだ 性同一性障害㊹

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2週間の寝たきりから解放され、食べる幸せを噛みしめた私。

 同じフロアには手術を終えた日本人が4人いた。

そのうち二人は手術前に出会っておく浅黒いソウタ君とぽっちゃりなカイ君

彼らは女性から男性になるために子宮を取る手術を行った。

乳房はすでに日本でとってあるらしく、子宮のみ取る手術だったため私よりは元気そうだった。ちなみに男性器を作る手術もあるそうなんだけど、それは今回はしなかったみたい。男性器を作る技術はまだまだ発達してないし思うような物が作れないかららしい。作り方はとってもびっくりな方法。尿管を腕に埋め込んで男性器に作り替えるんだって。正直話を聞いてもよく分からなかった(笑)

 

残りの二人はお母さんと一緒にきたチエさんと、彼氏がいるサトミさん。

この二人は私と同じ、女性器を作る手術をした人達。やっぱり異国の地での手術ってことで親についてきてもらうっていう人もそこそこいるみたいで、チエさんはお母さんと一緒にきてた。チエさんのお母さんは自分の子供の性転換手術に同行するのってすっごく勇気がいったんじゃないかなーって思うけど、そんなことを感じさせないくらい明るい人だった。チエさんもお喋りが大好きで楽しい人だった。

このチエさんは私が最初にG先生から勧められた腸から女性器を作るっていう手術をした人。選んだ理由を聞いたら大きいのが欲しかったからだって(笑)ただ、やっぱり私みたいに元からあった男性器を作り替える手術よりは大がかりな手術だったため術後の回復は私より遅かった。

サトミさんは私と同じ手術で私より数日遅く手術したため寝たきりのサトミさんを励ましてた。やっぱり誰でも寝たきり生活って辛いみたい。あのまっずいドリンクの悪口を言いながら色んな話をした。彼女は日本に戻って女性の戸籍を手に入れたら彼氏と結婚するって言ってたんだけど、その言葉どおり日本に戻って半年後くらいのメールで結婚の報告が来た。女性の戸籍があれば堂々とそういうことも出来るからやっぱ戸籍って大事だなーって思う。

 

寝たきりのときはipodtouchでネットするくらいしか楽しみがなかった私も、動けるようになって他の人の病室を訪ねたりして入院生活の楽しみの幅が増えた。同じタイミングで手術する人がいるってラッキーだったなって思う。

そういえば抜糸が終わったので、自分の生まれ変わったあれを見た。

最初の感想は 変なの~ って感じだった。正直本物の女性器を見た事がなかったからこの形が綺麗にできたのか分かんなかった(笑)

Sさんやソウタ君とカイ君に見せたら、「あ、似てる似てる~。まだ手術したばっかりだから腫れてるけど似てるよ~。」っていう感想が聞けた。

看護婦さんとかも私のあれを見て「Good!」とか言ってたしそこまで大きく本物とは違わないんだと思う。まぁ使う事ないから正直見た目なんてどうでもいいんだけどね。

 

さぁ、ここで寝たきり生活が終わり、楽しい楽しい入院生活の話を書き続けられればいいんだけど、次回から地獄の入院生活編を書こうと思う。どう地獄なのかは次回のお楽しみ(笑)